知っているようで知らない、葉酸の効果
  

いまさら聞けない葉酸のこと。

葉酸という単語を耳にすることは多くても、意外と知られていない葉酸のこと。葉酸はほうれん草のエキスから取り出された栄養分の1つで、水溶性のビタミンB群です。人のカラダには赤血球と白血球の2種類がありますが、この葉酸というのは体内の酵素を補う働きがある補酵素と位置づけられているもので、主に赤血球をつくり出すメカニズムをもっています。

赤血球というのは血液の主成分です。そのため赤血球の数が多い人ほど元気がいいとされていますが、そのような人でも「体内にある赤血球はわずか数か月で死滅してしまう」と言われています。元気を維持するためには、死滅する赤血球の数よりも多くの赤血球をつくりつづける必要があるのです。

葉酸は赤血球をつくりだす源、その赤血球は血液をつくりだす源ですから、これほど大切なものはありません。「葉酸が不足していると十分な血液がつくれなくなる」、まずはそのことを頭に入れておきましょう。

知らなきゃ損?葉酸はサプリでもOK。

葉酸は赤血球や血液をつくったりすることに貢献するだけではなく、タンパク質の生成にも大きく関わっています。そこで葉酸に豆知識のある人は、ほうれん草など大量の緑黄色野菜から葉酸を摂取しようとしていますが、野菜食物だけで十分な量を補うのは無理な話です。

実は葉酸は、同じビタミン類の仲間ではあっても、他のビタミンのように食品から補うのはむずかしい栄養分なのです。水溶性であることも関係しています。そこで厚生労働省では、葉酸についてサプリメントで摂取するのが効果的であることを認め、次のようなガイドラインを出しています。

「1日あたりのサプリメントから、400μg(0.4mg)の葉酸を摂取すること」です。野菜から葉酸を取り込もうとするとかなりの負担がかかりますが、サプリメントなら手軽でどこへでも携帯できます。ただし専門家からは「天然由来のサプリであることが大事」との意見が出ていますので選択には気をつけましょう。

葉酸の効果ってスゴイ?

葉酸は、妊娠前や妊娠中、あるいは出産後にも必要不可欠なビタミンB群です。葉酸の必要摂取量は1日あたり400μgで、産科や出産のための医療機関では、そうした指導がきめ細かく行われています。葉酸によるメカニズムが十分に機能しないと、胎児に重大な悪影響を及ぼしてしまうからです。

母子健康手帳には、葉酸欠乏による胎児奇形の発生について、はっきりと記されています。また出産した母体はタンパク質などの要素が放出された状態にあるため、母親は産後でもそれを補う必要があります。葉酸は、このように母子に対する周知に力が注がれるあまり、妊婦ではない一般の人たちには無縁のような位置づけが定着してしまいました。

しかし葉酸は、タンパク質の細胞生成に必要不可欠な核酸(DNA・RNA)を生産してくれる源でもあることから、細胞を活発化させ若返り・アンチエイジング効果をもたらしてくれたり、高血圧や心臓疾患の予防にも効果を発揮してくれたりします。妊婦でなくても、葉酸摂取を食生活やサプリメントで習慣づけることができれば、いつまでも若々しく健康的なカラダを築くことができるのです。

葉酸が多く含まれる食事ランキング。

葉酸はもともとが、ほうれん草のエキスから抽出された養分であるだけに、ほうれん草やブロッコリー、グリーンアスパラ、カリフラワーなどの緑黄色野菜に多く含まれています。こうした野菜をサラダにして食べるメニューがランキングの上位を占める一方で、日本かぼちゃ、春菊、白菜を使った和食も人気が復活してきました。

チンゲン菜は、ほうれん草の126μg(2株・60g中)などと比較すると、1株70gあたりの葉酸含有量が46μg(100万分の1グラム)と少なめですが、野菜炒めになら何にでもあう気軽さとシャキシャキした触感の良さなどがウケて、つねに高位置にランクインしています。とくにゴマ油でチンゲン菜を炒めると、若返り・美肌に有効とされるビタミンEとチンゲン菜とのW効果が期待できるそうです。

葉酸はこの他に、ぜんまい、わらび、ふきのとうなどの山菜にも多く含まれていて、高菜を使った高菜飯、からし菜の味噌和えなどとともに、食卓にのぼる機会が増えています。本来は郷土食のようなものだった純粋な和食メニューが、いまでは若い女子のあいだでも人気になっています。

驚いたことに彼女たちは、ネット検索などで葉酸の効果や含有量を知って摂取しています。「和食」と「健康痩せ」がダイエットのキーワードにもなっていますが、葉酸のおかげで、新しい健康食メニューが広がりそうです。